『ニホン語、話せますか?』マーク・ピーターセンの感想


『ニホン語、話せますか?』マーク・ピーターセンを読んだ。

岩波新書のベストセラー『日本人の英語』『続・日本人の英語』の著者マーク・ピーターセン氏のエッセイ集。この二冊以外には私は何冊かこのひとの本はよんでる。

感想でも書こうと思ったけれども、アマゾンレビューに書かれているのにかなり同意できるのがあったので引用。

本書は「英語の壁」(文春新書)と同様に、日本人英語や日本文化に関して筆を執ったエッセイを集めた一冊ですが、著者は決してエッセイストとしては魅力的な存在だとはいえません。日本人の「学校英語」についてあれこれと提言をしてくれるのはありがたくもあるけれども、その論の展開がかつて誰かが何かの機会に書いたり発言したりしたものに似ているように感じられ、新鮮さに欠けます。ピーターセン氏のかつての著作ほどの発見や驚きが見られません。氏が岩波新書で発表した「日本人の英語」「続・日本人の英語」には随分と教えられることがあり、折に触れてこの15年、本棚から取り出しては読み返しています。あの時に味わった眼から鱗が落ちるような感激を求めて本書を手にしたために期待が大きすぎたのかもしれません。

ところで、本書の中でちょっと驚いたのはアムロちゃんの「CAN YOU CELEBRATE?」についてのこんな記述。

「CAN YOU CELEBRATE?」を知ったのは、たまたまテレビで見かけたからだった。歌手の発音だけでは、その歌に英語がはいっていることさえ気がつかなかっただろうが、いきなり画面に英語の字幕スーパーが映ったので、ビックリした。(p.15)

英語が入ってることさえ気づかないほど日本語的な発音だったかなあ、とおもって改めて聞いてみたが…

ニホン語、話せますか?
マーク・ピーターセン
新潮社
売り上げランキング: 344323
おすすめ度の平均: 4.5
5 村上春樹氏の低学力ないしは悪趣味が暴かれる本
5 映画の英語のフレーズを骨までしゃぶれる
5 問題はどこか
3 著者にはエッセイストとしてよりは、厳しい英語教師の役割を期待しています