阿久根市のキャッチ22

 鹿児島県民でも阿久根市民でも公務員でもない人間からすると、阿久根市の「改革」はなかなか面白い。

 市長は、公務員は「公僕であり市民につくさねばならない!」といい、「市長は上司であるから市長命令にはしたがわなければならない!」という。

 うーん、なるほど。

 でも、それってなんで?理由は?

 もちろんそういうふうに法律できまってるから。

 だけどその当の市長が法律をぜんぜん守らないし守る気もない。「市民のため」ならば法律も守らなくてもいいらしい。

 じゃあ「市民のため」というのは誰が決めるのか。もちろん、それは当の市長。つまり俺がいいと思ったらいいのだ、ということ。だから、よく分からない「公務」に市のお金をつかってもいいみたい。気に入らないやつは市長の一存でクビ。裁判でまけてもしたがわない。なぜならそれが「市民のため」だから。

 では市の職員が「市民のため」という理由で市長に従わず、好き勝手に行動し始めたらどうするのだろう。そしたら「市長命令に従え!それが法律だ」というのである。それに対して「市長だって法律にしたがってないではないか」といったら今度は「市民のためなら法律に従わなくてもいいんだ」というんだろう。

 うーん、よくできてるなあ(笑)