どうなるこれからの音楽雑誌

2010年2月号のMUSIC MAGAZINEの特集は「どうなるこれからの音楽生活」というものだった。

音楽業界がこのさき多難なのはまちがいないとして、もっと危機的なのは「音楽雑誌業界」ではないか、という気がする。

この表紙をみたときに「どうなるこれからの音楽(雑誌編集者の)生活」にみえた。

ただでさえ雑誌や書籍の売上が激減してる中でも音楽雑誌なんてのは特にヤバイんじゃないか。

Wikipedia音楽雑誌の項目をみると2000年以降に休刊・廃刊になった雑誌がのっている。

POPBEAT(主婦と生活社)(月刊)
Vicious(シンコー・ミュージック・エンタテイメント)(月刊)
Gb(ソニー・マガジンズ)(月刊)
BANDやろうぜ(宝島社)(月刊)
ザッピィ(メディアファクトリー)(月刊)
GiRL POP(ソニー・マガジンズ)(月刊)
uv(ソニー・マガジンズ)(月刊)
R&R NEWSMAKER(ぴあ)(月刊)
blast(シンコー・ミュージック・エンタテイメント)(月刊)
ミュージック・ライフ(シンコーミュージック・エンタテイメント)(月刊)
COOKIE SCENE(ブルース・インター・アクションズ)(月刊)

「これだけ」なのか「こんなに」なのか分からないが、もうギリギリの雑誌も多いのではないか。

私はミュージック・マガジンレコード・コレクターズを時たま買っているだが、それは近くの古本屋で新品なのに100円で買えるから。

流通の経路はよくわからないのだが、売れないのが古本屋に流れてくるのだろう。まったくの新本が数カ月遅れで100円でかえる。

以前からミュージック・マガジンレコード・コレクターズはあったのだが、その数が徐々に増えてきた気がする。この2010年2月号のMUSIC MAGAZINEなどは数十冊もおいてあった。どう考えても売り切れるとは考えにくいので、そのうち廃棄されてしまうのではないか、という気がする。

買ったこれらの雑誌を読んでるいるか、といわれるとほとんど読んでない。毎号5分くらいしか読まない。好きなミュージシャンのインタビューなどが載っている時にちょっと読むくらいで、あとは主にレファレンス目的で買っている感じである。惰性でかっているような面もある。

今回珍しく「どうなるこれからの音楽生活」の特集など読んでみたが、「これじゃあ、この先長くはないんじゃないか」と思わずにはいられなかった。